そいぎ、おだいじに!

看護師ぎんたのNURSE HACK BLOG

レム睡眠とノンレム睡眠は頭のいいスポーツマンを作るんだってよ!

ぎんた(@NSginta)です。

睡眠は年齢によって質が変わってきます。例えば赤ちゃんはよく寝ていますよね。でも成長に従って睡眠時間はどんどん減っていき、成人すると約8時間以下まで減っていきます。

出典:http://jssr.jp/kiso/hito/hito06.html

こちらのグラフを見てもらうとわかりますが、新生児は16時間寝るのに対し、高齢者は約6時間しか眠っていません。

ここで一つの疑問が出てきます。

 

「高齢者はめちゃくちゃ寝ているイメージなんだけど!!」

ということで、今日は睡眠の基礎知識について書いていきます。

 

睡眠を段階的に理解する。

睡眠というのは、起きている状態と眠っている状態の2つに分かれます。

眠っている状態もさらに浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠の2つに分かれます。

ノンレム睡眠の中でも細かく言うと4つに分かれています。

レム睡眠とノンレム睡眠

レム睡眠とは(Rapid Eye Movements)の略で、急速な眼球運動をしている状態であることからREM睡眠と呼ばれています。ノンレム睡眠は逆に休息な眼球運動がない状態なのでNon-REM睡眠と言われています。

レム睡眠は脳は覚醒した状態で体を休める効果があり、ノンレム睡眠は脳を休めている効果があります。

良く寝る子は運動神経がいい?

アスリートの人はよく、小学校1年生から野球を始めた。とか、小さいころからサッカーをしていた。などと言っています。

みなさんも小さいころからスポーツをしていると運動神経が良くなると思っている方も多くいると思います。

これは記憶の定着にも関係していて、お勉強したことはノンレム睡眠で覚え、体で覚えた技術はレム睡眠で覚えています。

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入眠後経過時間がたつにつれ、レム睡眠の時間は長くなっていきます。これは自然に眠りから覚めるため現象です。なので、朝寝坊しているこどもを、「早く起きなさい!」と言って起こしていると、機能覚えたリコーダーの吹き方や、野球のバッティングのコツなどの技術の定着を遅らせる可能性があります。

私たち大人も、睡眠についてもっと理解を深めることが重要です。

最初の3時間の眠りが超大事!

私たちがよる12時頃に寝たとき、夜中3時から4時頃にわけもなく起きてしまう時ありませんか?しかも意外にスッキリしていると思います。

ノンレム睡眠の段階3、4の睡眠を徐波睡眠と言って一番深い眠りに入っている状態を言います。

ノンレム睡眠レム睡眠という感じで70~110分の睡眠サイクルが繰り返されますが、そのサイクルで言うと2~3サイクル目までが効果的に徐睡眠の段階まで入ることができます。

さっきの図を例に出すと、 黄色の吹き出しでノンレム睡眠と書いているところあたりまでが深い眠りのサイクルで、次のサイクルでは3~4の段階までの深い眠りに入っていません。

もちろん個人差はあるとおもいますが、一般的には最初に深い眠りで休息をとり、明け方頃にはいつ覚醒しても大丈夫なように少しづつレム睡眠の時間を増やし、スッキリと起きるようにしているのです。

ノンレム睡眠の深さで見ても5~6時間経つと浅い眠りになっています。

高齢者の眠り

出典:http://jssr.jp/kiso/hito/hito06.html

最初に疑問に思っていた、高齢者の眠りについて考えていきます。

高齢者は夜9時頃から寝て、朝6時頃には起きているイメージですよね?

でも私たちの想像のように寝ているのではなく、床に就いているだけ。と言ったが近いと思います。

つまり、眠っていない。覚醒している時間が長いということです。

出典:http://jssr.jp/kiso/hito/hito06.html

このグラフは黒塗りつぶしが覚醒で、青がレム睡眠を表しています。

若年成人が0時に寝て朝8時に覚醒しているのに対し、高齢者は22時から朝6時に至るまで何度も覚醒しています。

このような睡眠の質である高齢者の看護をするのも私たち看護師の仕事です。

このグラフを見てもわかるように、高齢者でも最初の方では深い眠りにつけています。

先ほども言ったように最初に3時間をどう眠れるかで睡眠の充足度は変わってきます。

睡眠の質を上げるためのポイント

まずは、遅い時間の昼寝はしないことです。

昼寝はお昼12時から14時頃までに取っておくことが望ましいです。夕方にとってしまうと、睡眠のバランスが崩れ、その日の夜に深い眠りまで行かないことがあります。

それにお昼寝するときは、長くても20分前後で止めることが重要です。

入眠後、1時間以内で深い眠りに入ってしまいますので、入る前に起きておかないと脳も体も休みかけていたところで無理やり起こされたような感じになり、倦怠感が強くなりますし、先ほども言った通り、夜の睡眠の質を下げてしまいます。昼寝するなら15分以内がいいでしょう。

まとめ

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、それぞれ体で覚えた記憶と、お勉強したことを覚える記憶の定着をします。

最初の三時間で深い眠りに入るので、睡眠の質を上げるためには昼寝の仕方を考えることが重要です。

そいぎ、おだいじにー