准看護師と看護師のいいところ、わるいところ20。経験者のあるあるで伝授します。
准看護師と看護師の違いについては前回の記事で書いていきました。では具体的にはどうちがうの?という疑問があると思います。今回はそれらの一例を挙げていきます。
筆者である私ぎんたも看護学校在学中であったとは言え、3年間の准看護師として働いた経験もありますのでリアルな経験をもとに准看護師と看護師のいいところと悪いところを合わせて20個書いていきます!
准看護師のよいところ
なにかミスしても、最終的には所属長(看護師)の責任
よかったところにあげていいのかわかりませんが、責任の所在はあやふやにはなります。
だって、看護師の指導の下業務をおこなうのが准看護師であるわけで。決められたことをやっていれば、なにも問題ないのです。とにかく、安全に気を配って仕事をすれば問題なしです。
2年でなれる
2年間で免許が取れます。厳密にいうと、カリキュラム的には週の半分くらいしか学校に行かないので実質的には約1年間で取得できます。
学校なのに激安!
各養成所で違うと思いますが、授業料とか、入学金とか激安です。
僕が卒業した養成所は入学金約20万円。制服とか、教科書代で約10万円。授業料が年間約30万円。なので、1年目60万円。2年目は授業料だけ。みたいな感じです。准看護師になるための出費としては、100万円以下です。
病院に勤めながらだと優遇されるかも!
僕の場合は週に3日勤務、3日学校。休みは月に7日間。みたいな感じで働いていましたが、勤務先の病院から授業料として毎月3万円お給料に手当がありました。
なので勤務時間数的には月80~90時間くらいしか働かないけれど、手取りでお給料を15万円ほどもらっていました。(毎月学校代で3万円貯金していたので実際は手取り12万円ほど。)
僕の住まいは田舎なので、都市圏ではもっと優遇されるのかもしれません。
卒業さえできれば、絶対なれる!
既定の授業や、演習、実習をクリアできれば必ず(でもないけど)試験には合格できます。
毎年この子は合格できないんじゃないか?と思うような子が合格できるているので、ハードル的には低いです。
准看護師をもっているだけでもリストラはまずない。
医療業界は慢性的な人手不足です。看護師は大きな大学病院や総合病院にとられているため、小さな病院にはとにかく看護職員が必要。看護師だろうが、准看護師だろうがとにかく注射、採血できるスタッフがほしいのです。
給料も他の職業よりはいい!?
准看護師のみならず、看護師の給料を上げる大きな手当の一つである夜勤。夜勤の金額も施設によって違いますが、だいたいどこの病院でも夜勤手当で2万円~5万円程もらえると思います。
准看護師のいやなところ
看護師からこき使われる
一番はこれでしょう。
でもこれは、准看護師だろうが、看護師になろうがあまり変わりません。どの企業でも上司がいるとこき使われます。
例えば僕が昔いた病棟は、看護師10名、准看護師10名、介護、看護補助者(准看護師になる前の見習いも含む)5名の、25名で構成されるような病棟でしたが、准看護師時代はよくこき使われました。
しかし、これが看護師をとると准看護師10名よりも立場が上になるので、体力的には楽になります。
汚い・きつい
仕事上、汚物を扱ったりするので、抵抗のある人はすぐにやめてしまいます。それに、立ち仕事が主なので、いままでOLでデスクワークだったような女性からすると大変かもしれません。
患者さんから准看護師は嫌と言われる
「おいっ!お前じゃ話にならん!店長読んでこい!店長!」
みたいなお客さん、テレビでよく見ますよね。
あんな感じで、看護師を担当につけてくれ!みたいなこという患者さんもいます。
あれは・・・。きついっすね。
あとから看護学校に行った子たちが3年後上司になる。
早く准看護師になって遊びたい。と思っていた後輩がいました。その子は最初から准看護師しかとらないつもりでいましたが、10年たった今、その子の周りは後輩なのに上司でいっぱいになりました。
私も看護師になればよかったー。と言っています。後からはなかなか進学しづらいものです。
昇給が少ない
同期の准看護師の人と給料の話になってあれ!?っと思ったことがありました。同じ時期に入社したのに基本給が全然違います。
一般企業と同じように、高卒と大卒。みたいな違いが出てくるみたいです。
これも施設で違うと思いますが、昇給する金額はやはり変わってきます。
看護師のよいところ
憧れの職業である
僕はそう思いませんが、嫁も看護師でなのでよく言っています。自慢の職業のようです。
そういえば僕らアラサーの子供の頃も看護師になりたい子は必ずいたし、今でも女子のなりたい職業ベスト5位には必ず入るような職業です。
子供のころにはそう思ったけれど・・・。
っていう方が、思い出したかのように30過ぎてから入学する人もたくさんいます!
お給料がいい
准看護師のところでも触れましたが、一般の男性並み。もしくは男性よりも良いお給料をいただけます。シングルマザーなら、子供も養わなければならないのでそれでも大変なところもあるでしょうが、困窮することはなくなる・・・。かもしれませんね!
医学的知識が豊富になる
これにより、患者さんの体の中で一体何が起きているのかわかってきます。
准看護師さんが考えていることの一歩先の考察ができます。
他にも家族や親せき、友人が病気すると電話がかかってきてどうしたらよいか相談されます。
このとき、「人の役にたってるな~」と感じます。
うん。すごく感じます。
患者さんから喜ばれる
そりゃ、患者さんの療養上のお世話をしているので喜ばれます。
そーゆーのじゃなくって、看護師になると患者さんが何を求めているか、見えてくるようになるってことです。
そういうのを考えながら試行錯誤するのが看護師と准看護師の違いだったりします。
看護師のいやなところ
責任重大
一番はこれでしょう。准看護師の良いところで触れましたが、准看護師の指導の面でもそうですが、自分のミスに関してもかなり後悔することもあります。
患者さんの命に関することなんでミスしちゃいけないんですが、ミスをするのが人間です。一回のミスが・・・。なんてこともあるので、責任は重大です。
医者との相性
看護師は医師の指示で動きます。あれ?この対応でいいの?と思っても、なかなか上申するのは難しかったりします。生意気に意見しやがる看護師だな!なんて思われると仕事しづらくなるのである程度は医師通りに指示をこなしますが、譲れないところもあります。
看護部と医者の仕事は全く別ですが、上司には変わりないのでおかしくても医者のいいなりになっているところは少なからずあります。
きたない・きつい
准看護師のところと一緒です。あまりきれいな仕事じゃありません。
場合によっては病院で風邪やインフルエンザをもらいます。ノロウイルスなど、人にうつる感染症になったら、院内感染して患者さんにうつすわけにはいかないので出勤停止にさせられます。
そうなるとスタッフ数が激減して業務量が多くなって体調崩す負のスパイラルになります。
給料の差
病院で給料に大きな差が出ます。
というより、都心部でも看護師を持っていたら働けるので、有能な看護師は大学病院に勤めることもできるのです。なので地元に残って働いている有能な看護師と、有能ではないけれど都心部に行って働いている看護師では倍近く給料に差が出ます。
地元に残る人にとっては受け入れがたい事実です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
看護師になろうか、准看護師までにしようか迷っている方にとって判断材料のひとつになれれば幸いです。