腎臓はなかったら死ぬ?高血圧を甘く見ると腎臓病になるぞ!
ぎんた(@NSginta)です。
腎臓の機能についてです。看護の道を志している方なら腎臓の機能を1つくらいは言えるはずです。でも、腎臓の機能はあなたが思っている以上にあるのをご存知でしょうか?
そんな腎臓の、基礎中の基礎を書いていきます。
肝心?肝腎?
肝心要(カンジンカナメ)という言葉があります。意味は一番重要なところという意味です。
私が小、中学生の頃は、肝心(カンジン)で習った覚えがあります。
しかし、看護学生時代に肝心でも、肝腎でも正解ということを初めて知りました。
「えー、じゃあ意味変わってこない?心臓のほうが重要じゃないの?」
って思った記憶があります。
腎(じん)は、伝統中国医学における五臓のひとつである。第14椎(第1腰椎)の棘突起にへばりついている小さな臓で、脊椎側に頂点を向けている栗型の臓とされている。生命の根源を宿す臓器として、心臓に次いで大切であるとされ、「かんじん」とは、「肝心」ではなく、「肝腎」と書く方が正しいといわれている。 引用元:Wikipedia
・・・とあります。つまり肝腎が正解のようです。
肝臓と腎臓というのはそのくらいなくてはならないもの。と言うことです。
五臓六腑のなかの一つ
腎臓は五臓のうちのひとつです。
心臓・肝臓・腎臓・脾臓・肺の5つです。
ちなみに六腑は胆、小腸、大腸、膀胱、胃、三焦です。
(三焦は現代医学の概念とは違う知見のようで、解剖学上あてはまるものがないようでです。)
ちなみに、「五臓六腑にしみわたる~!」はおいしものを食べたときに、体全身においしさが伝わるほど渇望していたことを表します。
腎臓はフィルター
腎臓にはものすごい量の血液が通ります。腎臓自体がフィルター機能なので、通ることで老廃物を濾しとり、血をきれいにしていくのです。
じゃあ、フィルターにかけて残る老廃物はどうしているのでしょうか。
そう、おしっことして出しているのです。
ではおしっこは一日にだいたいどれくらい出ているか考えたことありますか?
飲水量に大きく左右されますが、おおよそ1500mlほどです。
それではそのおしっこを出すのに一日にどれくらいの血液をフィルターにかけているのでしょうか?
正解は150リットルです。
150リットルも人間には血液はありません。血液は体重の約8%なので、50キロの体重でも4~5リットルしかない血液を30サイクル程している計算になります。
150リットルの部分が原尿と言われ、この原尿の中の1%が尿として排泄されるということになります。
ちなみに150リットルはお風呂の浴槽くらいです。
イメージとしては、浴槽の中にある水(原尿)のうち、99%を再吸収し、1%の1.5リットル(小さな洗面器1杯分くらい)がおしっことして出ていく感じです。
腎臓がなくなったらどうなる?
死にます。
腎臓はそれほどに重要な臓器です。
腎臓がなければ透析療法、移植、死の3つしかありません。
先述したとおり、腎臓はフィルターです。
ほとんどの大きな機械にはフィルターがついていますが、そのフィルターは定期的に掃除をしないと目詰まりを起こし、次第に機械自体をダメにしてしまいます。
腎臓も駆使すればするほどダメになってしまいます。腎臓は機械と違って掃除することはできません。目詰まりを起こさないようには、血圧を上げないようにしなければなりません。なぜなら高血圧は腎臓内の毛細血管を高い圧力で目詰まりさせてしまう原因になるからです。
腎臓病を防ぐ基礎中の基礎は、血圧を低く設定することなのです。
そいぎ、おだいじに